土質調査ボーリング 平野部の軟弱地盤は粘土や細かい砂等で構成されており、一般には地下水で満たされて脆弱化していることが多く、地盤上に建設構造物を作る際にはそれぞれの地層の強度などの情報が必要になります。粘土層の不同沈下問題や砂層における液状化現象の予測等を行う時もまず調査ボーリンクで地下の状態を調べます。
サンプリング
通常の調査ボーリングでは、地中の、あるがままの状態の試験試料(サンプル)を採取するのは非常に困難です。地層の物理的・力学的な性質を保持したサンプルを正確に採取するためには、様々な方法のサンプリング手法があり、こうして集めた試料から地層の性状を正確に分析します。
岩盤調査ボーリング
岩盤は非常に硬い地層と考えられています。しかし、時間のスケールを大きくとると、岩盤はそれ自体が伸び縮みし、「クリープ現象」を起こす物質であります。また古い地層は一般的に硬くて安定しているとされていますが、地表付近では風化し、劣化することで、柔らかくなることがあります。均質な一枚岩も、亀裂が入っていれば崩落の危険をはらみます。
建設構造物の安定性・安全性を確保し、また実際の建設作業において安全性と能率を高めるためにも、岩盤調査ボーリングは重要な業務となります。
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