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富山県射水郡大門町二口油免遺跡より、写真に示すような須恵器(注)が発見されました。須恵器自体は、さほど珍しいものではありませんが、底面に墨で書かれた文字が発見されました。写真をクリックして拡大すると、底面中央上部に墨で書かれた文字が確認できます。 (注)須恵器:古墳時代後期から奈良・平安時代に作られた大陸系技術による素焼の土器。良質粘土で、成形はろくろを使用。あな窯を使い高温の還元炎で焼くため、暗青色を呈するのが一般。食器や貯蔵用の壺、甕が多く、祭器もある。祝部土器、斎瓮。
文字の解読作業は、弊社の技術者の他、外部の専門家にも鑑定を依頼すると同時に、ホームページ上にも画像を公開して一般の人の意見を募りました。鑑定に当たっては、現物や写真の他に、下に示すように、文字部分をスキャナーでパソコンに取り込み、画像処理ソフトを使用して色調補正をしたり二値化することによって文字をハッキリさせたものを使用しました。 その結果、この文字はおそらく「熊山首」であろうとの結論に達しました。その理由は以下の通りです。
・当時、須恵器は貴重であり、持ち主の名前が書かれた事例があること ・当時、役職名として首という名称がまだ使われていた可能性があること ・1文字目は、能のように見えるが、当時、周辺に熊山寺という寺院が存在したこと
ホームページ上でご意見を下さった皆さん、ご協力ありがとうございました。
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